インドに来て間もなく半年(3日間の夏休みと納得できんこと)

日本にはお盆というものがある。

考えてみれば、社会人になってもこの時期だけは、休みが取れた。

外資系IT営業だった私、比較的有給は取りやすかったと記憶している。

だが、今年は違う。全く休みが取れん。

そんな考えが頭を掠めた先月下旬から今月上旬。

ある意味限界がきてしまった。月並みな言葉で言えば、挫折した。

今までに経験したことがない倦怠感、仕事に手がつかない。戦えない。

事務所の周りを1周しても、やる気が全く起きない。2周、3周と足を進めるのみ。

日本人のディレクターに面談を申し込んだ。「もう厳しいかもしれません」。

相談した結果、3日間だけ休みをいただいた。そう、先週火曜日深夜から木曜日

深夜にかけて、日本に一時帰国していたのだ。理由は精神科、心療内科の受診だ。

食欲はある。ビリヤニを3人前近く食べることもある。うつ病と認めたくなかった。普通、うつ病の症状は、食欲が著しく低下するもの。

しかし、Webを見れば症状が幾つか見に覚えがある。

そんな中、ANAの深夜便で成田へとんぼ返り。成田に到着する時、目に飛び込む光景がキラキラ見えた。海外は何度か足を運んだが、初めてそう見えた。

弾丸ツアーで3件回った。

詳細は省略するが、2件は適用障害、1件は軽度のうつ病と診断(脳波検査)が出た。

その後、鍼師の友達と半年振りに新橋で飲み、よう話した。牡蠣がうまかった。

「脳波なんて、日によって異なるからそんなの気にせんでいい」。頼もしかった。医師からは、真逆のことを告げられていたので、少し安心した。新橋にあるタワー47階に駆け上り、東京を一望できる夜景が眼下に広がる。別世界。

GDP世界第2位というのは今や昔の合言葉だが、東京のど真ん中は底力がある。

6ヶ月しか離れていないが、近所の越谷レイクタウン周辺の住宅が増えていたり、少しは変貌しつつある。梅の花ができるのはありがたい。

という感じで、ほんの少しだがリラックスできた。

印象的だったのは、最初の精神科で言われた言葉。

「あと4ヶ月半で日本に帰れるなら、そこまで頑張ってみよう。コタツに入って紅白でも見て、その時に続けるかゆっくり考えればいい。むしろ、6ヶ月近くインドという過酷な環境で頑張ってこれたことを褒めていい。嫌なら、別の会社に行けばいい。それくらいの心持ちが必要」

精神科らしからぬ言葉だが、学生時代(登山部)で、インドとパキスタンの山を駆け巡っていたらしい。あと2件はいかにも医師という言葉であっただけに、むしろ心地よかった。

やたらとうつ病と診断をさせる医師や、3〜4行の診断書発行=休職依頼措置を促すペーパーでしかないことを一連の休暇で学んだ。自分がそのような診断を受けるとは出国時には夢にも思わなかったし、そういう診断もあるんだなという一つの事実として受け止めて、よりゆっくり生きていく。そう思い、帰国した。

一時帰国の件は、ディレクター以外には伝えていない。薄々は気づいているとは思うが、伝えていない。上司には、2点伝えた。

1. リフレッシュできた。もう少し頑張る。

2.但し、また自分自身でコントロールできなくなった時は、その時は相談

診断内容は包み隠さず伝え、会社としてリスクがあればクビにしても、どのようにしてもらっても構わない。そのように伝えた。

ポジション変更はない。ドバイ担当は一時的であるが外してもらったし、会社には

既に一定の配慮をしてもらい、むしろ感謝している。

さあ、ゆっくり週末を休んで今週に挑もうと思った矢先、事件が起きた。

明日開催の東京セミナーの資料がようやくインド人スタッフが上がってきたのだ!!

これで週末が潰れた。数少ない土曜半日が潰れ、日曜、月曜日は朝から時計の針が24時を指すまでひたすら日本語訳、レビュー、マージ作業がひたすら続く。。

今日も参加者名簿にモレがあるので(なぜ俺に今更振り分けられるのか。。)確認というアナログな仕事をやっていたりしていた。正直ムカついてた。

先週休んでよかった。。本当にそう思う。じゃなかったら倒れていた。

うちの会社は、凄い人たちによって支えられているのだ。

愚痴を言っても、インド人の会社だから仕方がない。彼らのペースで物事は動く。

突然アポを取れという無理難題を社長から2日前に言われたこともある。

計画的でなく、咄嗟の対応が必要なのだ。恐らく、そう考えるのが苦手なのだ。

そうした状態に慣れている日本人スタッフと新参者の自分の間で、乖離がある。

正直、不満を顔に隠せない自分がいるので、多分浮いている。そう、隠さずに言えば、日本人スタッフともあまりうまくやれていない。

好き嫌いではなく、そもそも論、反りが合わない。コンサルだからなのか。理屈っぽいし、我が強すぎて、どう対応していいのか困る。人には、多様な生き方と考え方があってもいいとずーっと思ってる。だがそれを否定する。自分の人生に自信があるからだろう。それは勝手なのだが、押し付けるのは感情のデッドラインを大きく侵している。

確かに、知識という意味で学ぶことが多いのは事実なのだが。。。

最初は無理やり合わせようとしていたが、ここまでくるとそれは難しい。

ある意味、自然体で臨もう。あらゆることに対して。

 

また愚痴ってしまって申し訳ないのですが、鬱憤を晴らすには文字に起こす作業が

一番効くので、また書いちゃいました。

マイナスも学ぶことが多いとまだ思えているので、無理をせず、自分なりにやってみようという心境です。

間も無くインドに来て半年。29年生きてきて、今までにない経験や人生を考えさせる実りある半年間であったことは間違いない。

なので、もうちょい頑張ってみます。

まだ楽しめてないけど、いつかそう思えると信じて。

追伸:来週、ダージリンでも行ってこようかな。