コンサルって人から聞いたことを横流しして、いかにも私は知ってますという仕事なんだ。

 多分これは世界共通なんだと思う。Aという顧客の下に足を運び「実は某大手二輪メーカーが⭕️⭕️地域に工場計画中」という話を聞けば、Bという製造業に足を運んだ際には、「実は⭕️⭕️地域に計画してるらしいですね」といって話を膨らませる。それがテクなのよ!と先輩に言われた。確かに、この仕事は知識を売る仕事なのでそうなんだなーと思って聞いて少しずつ実践してるが、どうしても違和感はある。どうしてもこのくだりを入れたかったので、論理構成もバラバラだが、できれば最後まで読んでいただければ嬉しいです。

 喧嘩別れした元上司もこのブログを読んでいると聞いた。リンクを教えたつもりはないのだが、変わらずつらつらと書いてみたい。

 昨日から今日にかけて、MERIDIEN GurgaonというFive Starホテルに滞在をしている。自宅から車で15分くらいのところだ。ゆっくりしたかった。ダブルベッドに足が伸ばせるお風呂がある部屋なんて数ヶ月ぶりの体験。やはりいい。この後は、サンデーブッフェを楽しむ予定だ。食欲が不満、不安を超える存在だ。自分なりのご褒美を与えてあげたい。月一の週休2日の醍醐味だ。

 先日、顧客訪問の車中にて、私を起用してくれた上司(日本人女性)と話をした。まとめてみれば、下記3点だ。

1. インド企業で仕事をするという辛さ(週1勤務, コミュニケーションが取れない等)

2. 直属の上司(日本人男性)との関係性(着任早々のドバイ担当)

3. 会社が求めるスピードについていけていない自分(Pipelineや実績について)

 突き詰めれば、この環境で仕事を続ける自信がなく、頑張れない自分を率直に伝えた。髪がよく抜けたり、寝つきが悪くなったこともお伝えした。上司からは、業務量を減らすことやレポートラインを変えることも検討してくれると話してくれた。それでもダメなら、また相談しましょうと言ってくれた。

 理解ある上司だ。ひとまず自分の現状を理解してくれた。それだけで自分はもう十分。個人的には、業務量を減らす、レポートラインを変更するのも結局付け焼刃でしかないと思っている。どんな仕事であっても、各々のご苦労はある。飲みの場でいくら愚痴を言ったとして、当事者の心情はある程度理解できても、100%ではない。

 皆、プロフェッショナルな人たちばかりだ。今まで自分がやってきた仕事って何なんだろう?って思う。誰もがそうだが、自分なりに一所懸命にやってきた。営業である以上、数字をあげることに勤しんできた。やりたくもない一発芸をやって、パートナーの上司に顔を覚えてもらって関係性を築いたり、周囲の人間と比較的に上手くやってきた自負があった。言わば、日本の営業マンが求める素養なのだが、ここでは98%役に立たない。英語やIT知識、スキル(一応3年勤務)がなく、呆れられるばかり。法律、会計の知識も勉強はしているが、顧客からの質問は常に応用問題。メールで質問を返すことがビジネスに直結する仕事。なので、いい加減な回答はできない。答えを求めると「すぐに答えを求めるな」と言われてしまう。インド人とコミュニケーションを取りなさい。全くその通りの指摘。自分なりに伝えようとするが、これが上手く伝わらない。そして、日本人上司に伝えると呆れられる、軋轢が生まれる。

 1ヶ月前、「適性がないのでは」と直属の上司にそう言われた。これは堪えた。悔しかった。越えたくても越えられない壁があった。自分なりに頑張ってきた。が、度重なるミスをすることで、ここ最近は自分もそう思うようになってきた。逆に「それが何か?」と開き直らないと日々やっていけない。というか頑張れない。

 ただ、理解してくれる人が1人でもいる。気持ちは負けたくないし、楽しみたいし、自分なりに納得できるようにしたい。それは変わらずだ。だから、

          「もう少しだけ」ここで生きてみる。

 イノシシや豚や牛、停電に遭遇してもなんら驚かない。慣性ってすごい。超お金持ちの家に行ってみたり、ビジネスってこう動いているんだなあとか、インドやドバイに足を運び、様々な企業や世界を見ることで、自分が想定していたより遥かに超越した経験をしている。言葉を飾るつもりはなく、本当に思う。だから、圧倒的感謝をしたい。

 ただ、ホップ・ステップを飛び越えて、いきなりジャンプのフェーズにきてしまった。なので戸惑うことが多すぎて、整理できていない。大層立派なこと言っても、出来ることを少しずつ、少しずつやっていくしかない。

 最後に、部屋から見える光景をアップしてみた。ホテルは大層立派であっても、外に目を向ければ、そこはまだ開発途中のインドなのだ。一番成長著しい地域であったとしても。雨の中でサッカーをする子どもがいる。泥まみれだろうな。すぐ近くには、ボロボロのテントで雨をしのぐ人間も生きている。とんでもない金持ちも入れば、とてつもない多くの貧者もいる。

 今、人を使うことが当たり前のポジションにいる。だから、そうした光景も当たり前のように感じてしまうが、どうも馴染めない。その感覚は忘れないようにしたい。まあキレイごとだけど。

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